みなさまこんにちは、音と神託の紡ぎ手さゆらです。
毎日毎日暑いですね!先ほどちょっと外出したら、熱風でした。日本の夏ってこんなに厳しいものだったでしょうか…。さすがに暑さに弱い私はげんなりしてしまいます^^;
さて、今日はコミュニケーションについて書いてみようと思います。
最初に、今でも心に残っている出来事をお話しますね。
昔、電話でのサポートオペレータをしていた頃、インストラクターとして言葉遣いや言い回し、表現についてのアドバイスをする仕事もしていました。電話のコミュニケーションは顔が見えないので、そこに特化したスキルが問われてきます。
ある受講者の男性を、研修3日目で私が担当することになりました。電話での話し言葉は独特なこともあるし、不慣れな表現もたくさんある中で、一生懸命頑張っている。でもこんな言い方したら電話の向こうのお客様が怒るだろうな、危ないな、という印象もかなりあったのですが、とにかく一生懸命に模擬応対(ロールプレイング)に臨んでいました。
フィードバックの時間になり、私は彼にこう言いました。
「〇〇さんの喋り方、話し方はこの何十年生きてきて出来上がったものです。いきなり全部変えるのはかなり辛いと思います。ただ、知って欲しいのは、その喋り方でお客様がどのような印象をもつのか、また、あなたが「そんなつもりじゃないのに」と言いたくなる展開になる可能性がある、ということです。万人がそう思うことはありませんし、うまくいくこともあります。でも、どうせならこういう言い方に変えてみることでトラブルが避けられ、もっとわかりやすく伝わると思うんです。まずは10回のうち2、3回できるようになるところから頑張ってみませんか?」
すると、その受講者さんは、ちょっと涙ぐんでこう言いました。
「この2日間、他のインストラクターに言い回しについてたくさん注意されて辛かった。そんな風に言ってもらえたら、こんなに苦しくて辛いと思い詰めることもなかったかもしれないのに。」
彼の本音が聞けた気がしました。2日間できてないと言われ続け、ダメ出しされ続けて、もしかすると3日目の今日、私にも同じように指摘されるんじゃないか、と怖かったんじゃないかな、と想像するととても切なくなりました。
この出来事は、インストラクターの仕事について考えさせられたし、言い回しを改善しましょう、と教える側自らがまずお手本を見せないといけない、と気付かされた瞬間でした。
この受講者の男性は、その後何度か試験に落ちながらも最後は見事合格してオペレータとして仕事することができて、その知らせを聞いて本当に嬉しかったな、と思ったのでした。
10年以上前のこの出来事は、思い出すたびにコミュニケーションについて色んな気づきをもたらしてくれています。
「コミュニケーションを磨く」ってどういうことなんだろう?と真剣に考える機会って、自分で意識的につくりだす必要があると思っています。
生きている間ずっと必要で大事なことなのに、学校の授業の科目に明確にはなくて、人との関わりの中でそれぞれが試行錯誤していますよね。最初は家族から学び、友人から学び、お客様から学び、あるいはセミナーを受講して学ぶ、などなど。
コミュニケーションは人(相手)を通じて学ぶもの、という共通点があると私は思っていて、意識の持ち方を変えれば毎日のやりとりから気づきや学びがあると考えています。
何歳からでも、いつからでも始められる。
明確な正解や不正解がありません。
ただ、自分の言葉、言い回しや表現、言葉遣いを相手がどう感じるかを想像するのって大事です。
言葉の選び方で受け取り具合が変わる、というのもそこにあるでしょう。
相手の精神状態…とかも影響しますが、それをここで書くと今書いている量の倍以上のボリュームになるので、またいつか(笑)。
コミュニケーションが苦手、堅苦しい、面倒臭いと思う方もいるかもしれませんね。
そう、コミュニケーションはある意味面倒くさくてまどろっこしい、もどかしい面もたくさんあるんです。
だからこそ、面白い。磨けば磨くほど、その難しさを攻略(?)できる面白さがあると思っています。
最初からコミュニケーションの天才なんていません。いくらでも磨くことのできるスキルです。本を読み、新聞を読み、ドラマや映画をみたり、ラジオを聴いたり、誰かに電話したり、メールしたり、話したりすることで、居心地の良いコミュニケーションを生み出すことができるようになります。
…と酷暑だからか、熱く語ってしまいました(笑)
現在、占い師向けのコミュニケーションレッスンをしていますが、日常での人とのやりとりに自信がもてない方、職場での人間関係に悩まれている方向けにも個別レッスン(90分10,000円)できますので、お気軽にご相談くださいね(^^)
さゆら